50音順 | 出雲弁かるた | 標準語訳 |
あ | あかくらね、ばやばやすうと、危ねずね〜 | 夕方に歩きまわると危ないよ |
い | 出雲弁、聞いたあ言ったあ、おもっしぇが〜 | 出雲弁は、聞いても言っても面白い |
う | うっかぁと、えってしまって、おおはいごん | うっかりと言ってしまって大騒ぎ |
え | えとしなげね、あすこへぬすとが、ひゃったげな | 気の毒に、あそこへ盗人が入ったらしい |
お | おべたがね〜、曲があ角から、がいな犬 | びっくりした、曲がり角から大きな犬 |
か | かえさめに服着てえばった、村長さん | 裏返しに服着て威張った、村長さん |
き | きしゃが悪り、またスーパーへ、わっせもん | 腹が立つ、またスーパーへ、忘れ物 |
く | 車がろうつきとおだけん、ほがほがしぇんこね、歩かっしゃい | 車が沢山通るから、ぼんやりしないで歩きなさい |
け | けんびきで、首んじゃくが、えごかんわ〜 | 肩こりで、首が動かない |
こ | 小め子がおおと、あやくちゃなしの家ん中 | 幼児がいると、散らかってしまう家の中 |
さ | さいくならん、人ねあいさつできん子で | 困ったことだ、人に挨拶できない子で |
し | しいしびのかれえ貰って今夜のおかず | 半乾きの鰈を貰って今夜のおかず |
す | すけをかて、先祖さんの松やっと持て | 支えをして先祖さんの松がやっともつ |
せ | せいたくって、やっと間に合う、のんきもん | 急き立てて、やっと間に合う、呑気者 |
そ | そおきばって、いなばうあーの静香さん | 反り返って、イナバウアーの静香さん |
た | 竹んばを、いつも持っちょお、いけず子は | 竹の棒を、いつも持ってる、悪戯っ子 |
ち | ちょんぼしの年金、ろうつき貰っちょうと、がいな法螺 | 少しの年金なのに。沢山貰っていると、大法螺をふく |
つ | つぎだらけの服を着ちょった戦時中 | つぎはぎの服を着ていた戦時中 |
て | てこに合わん、私のちょんぼしの力では | 始末に困る、私の弱い力では |
と | 泊まらっしゃい、家のおかかがごっつぉする | 泊まりなさい、家の母さんがご馳走するぞ |
な | 長くたらし話をさえて、くたあべた | 長々とした話で疲れてしまった |
に | 賑わいに安来節でも歌わかね | 賑やかな出し物に、安来節でも歌いましょう |
ぬ | ぬくたらし、はやこと夏が終わらんか | 暑苦しい、早く夏が終わらないかな |
ね | 寝ちょったら、お父つぁんのえびきで目が覚めた | 寝ていたら、お父さんの鼾で目が覚めた |
の | のんびらと、時間はいつも出雲時間 | のんびりと、時間はいつも出雲時間 |
は | 腹ならしね、ちょっこし散歩してくうわ | 腹ごなしに、少し散歩してくるね |
ひ | ひょうげまつ、こめ時からの人気もん | おどけ者、小さい頃から人気者 |
ふ | ふくらべた着物をきちょって笑わえた | 綻びた着物を着ていて笑われた |
へ | 下手くその芸でも、所望だ、所望だといわせたや | 下手な芸でも、アンコールと言わせたい |
ほ | ほうけまつ、やあことなすことじゃじゃばっか | ぼんやり者、することなすこと間違いだらけいる |
ま | まねなかね〜、声をかけたあ、かけらえたあ | 元気かね、声をかけたりかけられたり |
み | 見てくれは悪が性はええ、おつの嫁 | 見た目は悪いが性格がよい、家の嫁 |
む | むなんとのつかえがおりた、孫生まれ | 胸のつかえか下りた、孫が生まれて |
め | めんたし、めんたし、下駄を揃えてもらったね | ごめんなさい、下駄を揃えてもらって |
も | もうちょんぼすで、川へぼろけえとこだった | もう少しで、川へ落ちるところだった |
や | やれおぞや、電話もおかおか出られんのお | やれ恐ろしい、電話にもうっかり出られない |
ゆ | ゆきやけの跡の残った左の手 | しもやけの跡が今も残る左の手 |
よ | よもよもだらぞ、みてなことばっかして、このだらず子は | よくもよくも変なことばかりして、この馬鹿者が |
ら | らしのない部屋のぞかいてはつかしや | 散らかっている部屋を人に覗かれて恥ずかしい |
り | 琉球芋、戦争時分はそればっか | さつま芋、戦時中はそればかり |
る | 留守電の脅しの声ねおべたわね | 留守電から脅しの声がして驚いた |
れ | 礼いったら、べったべっただんだんが通じらん | 礼を言ったら、度々有難うが通じない |
ろ | ろもろつき貰った野菜を他方へ分け | 沢山貰った野菜を他方へ分けた |
わ | 若けもんよ、ざいごもええとこもどらっしゃい | 若者よ、田舎も良いとこ帰ってきなさい |
ん | んつけて、おぜもんなしで向かわっしゃい | 運をつけて、恐いものなしで進みなさい |